梅毒は昔、死に至る病でした。画像検索するとかなり痛々しいものが出てきますね。
昔は不治の病だった梅毒ですが、ペニシリン系抗生物質の発見により、今では死亡するケースはほとんどありません。
ですが、2016年あたりからまた感染者が急増してきている性感染症です。
エイズと併発する人も多く、セックス以外では母子感染による先天性の梅毒もあります。
梅毒とは

梅毒トレポネーマという細菌に感染することにより発症します。
主にセックスで感染し、1回のセックスでは15~30%の感染率とされ、皮膚粘膜からリンパに侵入後血液で全身に拡大し、そのまま放置すると最悪の場合死亡するという怖い病気です。
梅毒に感染したらしこりができる場所って?痛みはあるの?
数ある性病の中でも、知名度が高いのが梅毒。
しかし、どんな症状なのか、どのように感染してしまうのか、症状に気付いた場合にどう対処すれば良いのかなど、なかなか知識はないですよね。
梅毒に限ったことではありませんが、性病を早期発見し、正しく対応するためには、まずは基本的な情報を知っておくことが大切です。
こちらでは、梅毒のこと、そして梅毒に症状が似ている性病についてご紹介させていただきます。
梅毒トレポレーマに感染するとどんな症状が出るの?
梅毒に感染すると、初期症状であるしこりができます。リンパが腫れることもありますが、痛みはありません。このしこりに関しては、発生から2~3週間ほどで自然になくなるのです。
何だったのか分からないまま、治ったと思ってしまいがち。
その後、症状は一気に全身へと広がります。さすがに体の異変に気付くでしょうが、この時点で感染から3ヶ月以上経過しています。ここで対処ができないと、骨や内臓、脳などにも影響が及びます。
そして、脳に障害が出たり、歩行が困難になったりすることさえあるのです。
しこりができる場所
梅毒によるしこりは、感染した場所にできます。性器にしこりができた場合、男性は気付きやすいのですが、女性は気付きにくい傾向にあります。
しこりができる可能性のある場所としては、口や口の中、舌、肛門、指など、病原菌と触れ合う可能性のあるところです。
しこりの特徴って?痛みは?
痛みが全くないので、しこりに気付いても放置する人がほとんど。
しこりの大きさは、5mm大から2cm大が一般的です。
性器のしこりは梅毒の可能性
特に女性のデリケートゾーンというのは汗がこもりやすく、生理中にも肌が敏感になったりするので、普段から気にかけておくべきです。
性器にしこりがあるからと言って、梅毒になったとは限りません。しかし、可能性としてあり得るということは、ぜひご認識ください。
皮膚病ということもありますが、その後梅毒の症状が出ることもあります。
いずれにしても、性器にしこりができた場合は、その後の経過についても気を付けましょう。
性行為によって感染する梅毒トレポネーマに感染後の兆候や症状は4段階

第1期(感染後3週~3ヶ月)
感染してから3週間~3か月を第1期とし、太ももの付け根のリンパ節が腫れたり、トレポネーマが侵入した陰部や口腔内にしこりが発生しますが痛みはありません。
すぐに消える場合がほとんどですが、たまに潰瘍となる場合も。
6週間を超えたあたりから梅毒検査で陽性反応が出るようになります。
第2期(感染後3ヶ月~3年)

3か月から3年は一番感染力の強い時期で、全身に赤い斑点が現れて発熱や強い倦怠感、関節痛、また脱毛などの症状が出ます。
赤い斑点は梅毒の特徴的な症状で手足の裏から全身へ、顔にも発生。
抗生物質で治療をすれば治りますが、そのまま放置してると斑点は1ヵ月ほどでなくなりますが、体内にはトレポネーマは存在しています。
この症状が治まった時が潜伏期間。2~3年は第2期症状と潜伏期間を繰り返すことがあります。
第3期(感染後3年~10年)
3年から10年経つと、全身の皮膚や筋肉や骨にゴムのような腫瘍が現れますが、現代はここまで来ることはあまりありません。
第4期(感染後10年~)
10年ほど経つと、臓器にまで腫瘍が発生、脳、脊髄、神経にまで影響し、生活に支障が出るレベルへ。
放置すると死亡しますが、現代ではペニシリンという特効薬があるので死亡するケースは稀です。
梅毒の詳細
梅毒は昔は市に至る病だったので、早期発見が重要です。
取り返しがつかなくなる前に、梅毒のことをよく知り、不安ならちゃんと検査しておいてくださいね。
梅毒の感染経路
主に性行為で、またオーラルセックスでも梅毒は感染します。微細な傷口から侵入するので、口や肛門だけでなく皮膚の傷口から血液内へ。
子供の母子感染の場合は先天梅毒ということになります。また、母乳は血液でできているので、授乳時に感染するケースも。
梅毒は体外ではすぐに死んでしまうので、同じタオルやトイレ、お風呂を使用しても一般的には感染はしません。
梅毒の予防法

セックスは正しくコンドームを使うこと!
ですが、梅毒感染者とオーラルセックスをして口に感染後、他の人とキスをしても相手に感染するという怖い報告も。
セックスする相手のペニスに赤いしこりや斑点がないか、行為の前に確認することも重要です。
梅毒の治療法
ペニシリン系抗生物質の服用で2~3週間で完治しますが、症状が重い場合はもう少し長引くことがあります。
梅毒の感染率
梅毒は性病なので、性交渉で移る可能性があります。
ここで言う性交渉とは、オーラルセックスも含みます。
セックス以外でも可能性があるため、感染者も後を絶たないのです。
たとえば、サウナや温泉といった施設も危険性があります。
温泉に浸かるだけでは感染率は低いのですが、サウナでタオルを引かずに、あるいは感染者の使用後にすぐに座ってしまうといった場合、粘膜と病原体が直に触れ合うため、感染の確率が高くなります。
梅毒の病原菌の感染力は非常に強く、口周りに傷がある状態で感染者とキスをすると、それだけで移ることもあります。
性器にしこりができる梅毒以外の性病
性器にしこりができる性病は、梅毒以外にも存在しています。たとえば、尖圭コンジローマ。
こちらも梅毒と同様に、かゆみや痛みといった自覚症状がありません。
梅毒と違うのは、しこり自体が柔らかいということと、小さく無数にできるというのも特徴的です。
梅毒かもしれないしこりに気づいたら早い治療が重要
50年以上前に感染者数のピークを迎えた梅毒ですが、ペニシリンの普及により減少の傾向にありました。
ですが、2016年あたりからまた感染者が急増してきている性感染症です。
梅毒は特徴的な症状が皮膚に現れますが、放置していると死に至ります。
しこりの存在に気付いたときに、そのしこりに痛みがなく赤みを帯びている場合は、すぐに性病検査を行ないましょう。
梅毒に感染していた場合、早期発見がカギになってきます。
しこりには、他の病気が潜んでいる可能性もあるので、いずれにしても早めの検査をオススメします。
普段から、自身の体調を把握しておくということは、思っている以上に大切なことなのです。
梅毒検査キット詳細

>>梅毒検査キット![]() |
|
検査キット費用 | 税込2,160円 |
検査項目 | 梅毒 |
梅毒は血液検査により、感染しているかどうかがわかります。
ランセットという器具を使い、皮膚に刺して血液を採取します。
ランセットの使い方
梅毒は、ランセットで指先から血液を採取して検査します。

梅毒検査キットのおすすめはさくら検査研究所
梅毒検査キットは他社でも多く取り扱っていますが、さくら検査研究所の梅毒検査キットが一番安く販売されています。
B社・・・4,420円
C社・・・3,600円
さくら検査研究所・・・2,160円
他社と比較すると、梅毒の単品検査キットの価格は一番安いですね。
リーズナブルに梅毒のみを検査したい方はこのさくら検査研究所の検査キットがおすすめですよ。
梅毒の体験談
体に発疹のようなものができ、怖くなったので、病院に行きました。
熱も出て、身体中がだるく重い感じもありました。風邪にしては様子がおかしいと思い、診察を受けた結果、梅毒に感染していることが分かりました。
思い当たる節はたくさんありました。特定の彼氏がいない時期に、たくさんの異性とコンドームも付けずに体の関係を持ったことも、何度もあります。
時には、名前さえ知らない人と、ワンナイトラブを楽しんだこともあったので、もはやどこから移されたのかというのは、特定不可能でした。
通院し、薬を飲むことによって、治療を行いました。
梅毒の治療は、長きに渡るため、気が遠くなりましたが、自分のせいなので、受け入れるしかありませんでした。
それ以降は、必ずコンドームを着用することを徹底しましたし、むやみに体の関係にならないようにしました。
カミソリやクシなどの貸し借りもやめました。
何らかの病気にかかっているかもしれないと思った時、不安や恥ずかしさもありましたが、すぐに病院に行ったことは、良かったと思います。
発見が遅れるというのは、何も良いことはありません。
感染に気付いて、治るまで8年近くかかりました。
良い勉強になったと思います。
梅毒に感染すると早期発見の場合は数週間で完治しますが、時間が経ってしまうと完治するまでにも時間を要します。
この方は8年近くもかかったようですね。性病は早期発見がとても大事。早めに検査しましょう。
梅毒に感染している可能性がある場合はすぐに検査を
平成22年には621人まで減少した梅毒感染者が、平成28年は爆発的に急増し4559人に増加しています。
特に20代前半の女性の感染者の増加が目立っています。
現在は治せる病気ですが、自然治癒はしません。
適切な治療をしないで放っておくと死に至る病であることには変わりがないので、早めに検査をして治療をしましょう。